本部設置の公認と、受訓の授与とは、本を教信徒熱狂しせめたと共に、布教は燎原に火を放った如く、八方に拡がって、盲者は眼を開き、躄者は立って歩むなど、奇跡が随所に現れた。天啓の教えは今や妖雲を払って、旭日の如く人類の上に照らされた。 その伝道の経路を辿れば、高弟の苦心と努力が窺はれる。それを略述すれば、高井氏は地場付近を、桝井、喜多二氏は大和西北部を、宮森氏は山城の一角及び大和の東北部を、板倉、松村、増井、山本、松田の諸氏は、河内一円より近国に亘り、上村、山田に二氏は、大和の南部より紀伊の西北部を、筒井氏より大阪市内及び山陽道訪問を、梅谷氏が大阪市内を、諸井氏は遠江より奥州を、上原氏は東京、埼玉、…