気候に秋の存在感が薄れる中、政治は中間が存在を増していると『有明抄(241112佐賀新聞)』は語る◆「や」党でもなく「よ」党でもない。その間で立ち回る「ゆ」党。衆院選で躍進した国民民主党◆再選出された石破茂首相も、顔色をうかがいながら政権のかじを取る◆「どこも過半数を取れないときに、意思決定をどうしていくかというルールがない」。これまで「数の力」一色で押し切る国会運営が幅を利かせたせいか、この国は当たり前の民主主義を忘れてしまっている◆中間をゆく「ゆ党」も党首に女難の相が浮かぶ。どんな立ち位置にも危うさは潜んでいる。新たな「熟議の政治」が実現するのか、また「決められない政治」に戻るのか。綱渡り…