”文人たちは俳句にいかに接し、親しんできたか” という副題のように、俳人・石井龍生氏による明治から現代に至るまでの文人の俳句の紹介と解説になります。各文人は下記のとおり。(敬称略) 夏目漱石・久保田万太郎・室生犀星・久米正雄・永井荷風・北原白秋・内田百閒・竹久夢二・萩原朔太郎・宮沢賢治・吉屋信子・三好達治・太宰治・藤沢周平・寺山修司・森村誠一など。 夏目漱石のように子規と親交が厚く約2600句と数多の俳句を詠み、俳句が出発点だった文人もあれば、宮沢賢治のように31句と少なく余技にすぎない文人もいて、それぞれに参考になりました。 最近では森村誠一氏が、写真俳句で新たな俳句世界を切り開いています。…