筑波大附属駒場中高校の文化祭を見た。筑駒は、東京在住の、進学熱にうなされた親にとって、キラキラな男子校である。小学生の低学年をつれた夫婦が多かった。在校生の親もちらほら。 意外にも、小学高学年が見当たらない。小学5年生や6年生にとっては、あまりに現実的に過ぎるからである。成績が筑駒受験に相応な子は、自宅または塾で勉強しているだろう。まったく可能性のない子は、見に来ないだろう。親は、小学低学年のわが子が、高学年になる頃には、学力が急激に伸びるだろうことを期待または確信するからこそ、ああして、子供の手を引っ張って、文化祭なりと見に来たのである。涙である。 イベントの流し方はおおむね普通だが、レッド…