先日紹介した、中村哲先生の生き方を描く映画『荒野に希望の灯をともす』を観てきた。 日本電波ニュース社からDVDで発売されている 1000時間もの素材をどんな編集で見せるのかと期待していったが、中村先生の「言葉」を前面に立てて、彼の思想を伝えようという意図を感じた。その言葉の一つ一つが実に重い。しかも何かを突き抜けたような清新さ、透明感も感じられる。 印象的だったのは、末期の脳腫瘍で余命1年と宣告された次男のそばにいてやりたい気持ちを振り切って、自分が必要とされているアフガニスタンで活動する中村さんの心境。 次男が10歳で亡くなった翌日。「翌朝、庭を眺めると、冬枯れの木立に一本、小春日和の陽光を…