自分には到底持ち得ない綺麗なものに惹かれる。例えば文章に美しさを求めるならどのような文章が美しいといえるのか。 流れるような文章が好きだ。澱みも滞りもなく、丁度いい速さで会話をするように進む文章。読んでいて疲れないことが心地良く、尚且つ時間を置いても記憶に残ってまた読みたいと思わせてくれる文章。それに出逢えたらしばらくは他の文章は読まなくても良いとすら思う。 散乱した文章が好きだ。まとまりも脈絡もない、一見すると意味がわからない、そうであるがゆえに真意を考えずにはいられなくなるような文章。溢れた感情に任せて書いたのだろう支離滅裂な言葉たちは、けれど衝動であってもエンタメとして計算されて読めるよ…