(浄福寺護法堂) ・浄福寺護法堂の概要 西陣エリア南西、住宅街の中にある浄土宗の寺院・恵照山浄福寺は初め天台宗に属し、延暦年間(西暦782~802)に賢憬(和銅七~延暦十二、西暦714~793)によって開創されたと伝えられている。たびたび火災にあい建治二(1276)年には後宇多天皇の命によって一条村雲に再建された。大永五(1525)年には後柏原天皇より念仏三昧堂の勅号を賜り浄土宗を兼ね、のち知恩院に属した。現在地に移転したのは元和元(1615)年のことで現堂宇は享保十八(1733)年の再建だという。寺宝に鎌倉時代の二十五菩薩来迎図(重要文化財)二幅、土佐光信筆の十王像(重要文化財)十幅などがあ…