新型コロナの嵐は治るどころか、吹き荒れるようになってきた。その嵐が見えないだけにいつもと変わらない銀座の風景の中で人混みに紛れて歩いていると、もうすぐクリスマスということを忘れていたことに気が付いた。いつもの年なら、あちらこちらでクリスマスソングが聞こえてくるのだが今年は控えめである。 それに変わってイルミネーションが美しく彩られている。サイレントクリスマス。寒い中でその光を見ていると、子供の頃に山の頂上で静かにミルキーウエイを眺めた時の気持ちに近いもを感じた。 街を歩いている人々の服装も何となく地味に感じる。今まであまり意識したことがなかったけれど、バブル期を知っている自分からしたら、いつの…