ミステリーを書くときに、警察組織を理解していないといけないと漠然と思った。 「警察は公務員だ」 これくらいは知っているが、なんとなくとっつきにくい感じがして、怒られそうな気がする。 調べてみると、当たり前だが、犯罪捜査をする刑事部と、警備部くらいはミステリー作家が知らないのはおかしい。 そして大きくキャリアとノンキャリアに分けられる。 いつも危険にさらされている刑事部など犯罪捜査に関わる部署は、縦割りの考え方がとても強いらしい。 組織のことも重要だが、県警や方面本部、警察庁などでの人間関係の傾向も調べた。 警察OBにも聞く機会があったので、そこら辺を聞いた。 「事実は小説より奇なり」 というが…