私が初めて訪れた海外。 それはフランスのオルレアン(Orléans)だった。 高校で自分が所属していた部活が、市主催の交流プログラムに推薦されたのだ。 だから実をいうとフランスという国に対して私自身の特別な思い入れはなかった。 ただ“海外”という言葉から生まれる学生ならではの高揚感と、「部活で行く」という何とも言えない奇妙さを感じ出発したことを覚えている。 今回は『私とフランス』という、いかにもエッセイもどきな体裁で、自身とフランスについての不思議な距離感、そしてこの旅から無意識に芽生えていった海外への視点について書いてみたいと思う。 相変わらず自分の事を書くのは苦手なもので、読みづらい文章か…