3月ですね。ロシア現代思想のことを調べようと思って、まずそこへの足がかりとしてシュミットを読んでいたら、いつのまにか「旅」のことを考えていた。ニューヨーク嶋佐の今年の抱負も「旅に行こうよ」でしたし、自分自身でも社会からでもなんとなく移動することを抑制してしまうこの時期に立ち止まって「旅」のことを考えてみるにはちょうどいいかもしれない。旅に行こうよ。 旅の効用:人はなぜ移動するのか 作者:ペール・アンデション 草思社 Amazon ペール・アンデション『旅の効用』では、まず 一万三千年前まで、私たちは遊牧民だった。私たちの遺伝子の中には旅心が潜んでいる。地平線や水平線の彼方には行ってみたいという…