日記から、いくつかの文章を紹介する。悪態をついている個所は説明が面倒なので、わかりやすい記述を集めたから、毒は強くない。 本に限らず、通販をやっている人なら、「そうそう、そうだよ!」と言いたくなる例が出てくる。品物は到着しているはずなのに、「着いていない。返金せよ」というもの。「期待していたほどおもしろくなかったので、別の本を送るか、返金せよ」といったもの。こういうメールに対して、悪態をつく。以下は、日記の要約。 2月25日 主を失った家の蔵書整理に行く。「蔵書を撤去するということは、その人の存在を完全に破壊することである――どんな人間だったか最後の証拠を自分が消してしまう・・・・ 3月25日…