②明治初期の廃仏毀釈運動と日本仏教の近代化 明治新政府は「王政復古(註)」「祭政一致(註)」の理想実現のため、神道国教化の方針を採用し、それまで広く行われてきた神仏習合を禁止するため、神仏分離令を発布(神社と寺院を分離し、神社に奉仕していた僧侶には還俗(げんぞく)を命じたほか、神道の神に仏具を供えることや、「御神体」を仏像とすることも禁止)しました。これをきっかけに全国各地で廃仏毀釈運動がおきたのです。 (註)王政復古 武家政治が廃され、もとの君主政体に復すること。日本では1868年1月、倒幕派による王政復古の大号令により政権が朝廷に戻ったことをいう。 祭政一致 「祭」は祭祀,「政」は政治で,…