されば、この経に値いたてまつることをば、三千年に一度花さく優曇華、無量無辺劫に一度値うなる一眼の亀にもたとえたり。大地の上に針を立てて、大梵天王宮より芥子をなぐるに、針のさきに芥子のつらぬかれたるよりも、法華経の題目に値うことはかたし。この須弥山に針を立てて、かの須弥山より大風つよく吹く日いとをわたさんに、いたりてはりの穴にいとのさきのいりたらんよりも、法華経の題目に値い奉ることかたし。されば、この経の題目をとなえさせ給わんには、おぼしめすべし、 今年最後の御講御書は『法華題目抄』です。本抄については日寛上人の文段がありますので文段を持っている人は読みなおしてみてください。以前、当ブログで本抄…