特集「帰還兵*1研究の国際化を展望する」 こういうタイトルですが、6本の掲載論文のウチ「3本が米国関係(残りは中国1本、韓国1本、日本を主として論じてるが戦争トラウマ関係1本)」で「米国関係3本」のうち2本が「差別問題(黒人帰還兵差別、メキシコ系帰還兵差別)」というのは是非はともかく「ある種の偏りがある」とはいえるでしょう。 ◆アメリカにおける傷病兵の就労支援(中村祥司*2) (内容紹介) 第一次大戦によって、「それ以前(南北戦争など)より格段に増加した傷病兵」に対し米国政府は「恩給支給*3」だけでなく、就労支援を行うことで「国家の財政負担」を減らそうとした。 なお、こうした方向性(就労支援)…