ただのひとがいいなあ。 自分の弱さや、だめさ加減に苛立ちながらも、諦めに人生をあけわたさず、「まあ、こんなもんですかねえ」と肩をすくめ、頭搔きながら、誠実に生きているひと。(p.42) 深夜に、ラジオから流れる声にそっと耳を傾ける・・・ そんな感覚で、この本『明るい覚悟 こんな時代に』を読みました。 著者は落合恵子さんです。 本書は『一冊の本』(朝日新聞出版)という雑誌に連載されたエッセイを書籍化したものです。 落合さんらしさが随所に感じられて味わい深いです。 ちょっと先を歩く先輩として学ぶこと多しです。 植物のこと、食べ物のこと、着るもの、そして本のこと・・・。 落合さんらしいのは、社会や政…