春摘み紅茶

紅茶に関する本やコンテンツなどを見ていると、「発酵」という言葉を目にすることがあると思います。たとえば、「ダージリンファーストフラッシュは発酵が浅い」「紅茶は全発酵茶、緑茶は不発酵茶、烏龍茶は半発酵茶」といった説明を見たことがあるのではないでしょうか。 こうした「発酵」という言葉が独り歩きした結果、紅茶（を含めたお茶）界隈では誤った俗説が流布しているように見受けられます。そこで今回は、紅茶の「発酵」に関してよくある誤解を3つ取り上げ、それぞれ何が間違っているのか、詳しく検討していきます。

もうすぐエイプリルフールということで、今年は久しぶりにファクトチェックの記事を投稿しようと考えていました。今回のテーマは紅茶の「発酵」にまつわる話で、3月の前半に記事を書き終え、4月1日に投稿する予約まで完了していました。 が、その数日後、X（旧Twitter）のお茶界隈の人たちがざわつく出来事がありました。それは「とほほのお茶・紅茶入門」です。 forest.watch.impress.co.jp 恥ずかしながら、僕はこれまで存じ上げなかったのですが、こちらの「とほほ」さんという方はWeb作成関連の情報をまとめたサイトを運営されています。また、Web関連の情報に限らず、それ以外の分野の情報も…

（最終更新：2024年8月31日） 3月に入り、冬の終わりが見えてきたとはいえ、まだまだ寒い季節は続きます。気温が低い日には温かい紅茶が飲みたくなるものですが、冬は他の季節以上に紅茶を淹れるお湯の温度管理に気をつけなければいけません。 このブログでも再三お話ししているように、紅茶を淹れるときは沸かしたての熱湯を使うのが基本ですが、もうひとつ注意しなければならないことがあります。それは茶器の予熱をするかどうかです。今回は茶器の予熱の有無で紅茶の味や香りがどう変わるのかを検証していきます。