南方視察団一行は、1942年7月25日午前6時50分頃、羽田空港を飛び立ち、まず、当時、日本最大の民間飛行場であった福岡県の雁の巣飛行場に着陸した。午前11時に離陸して、現在の中国上海大場飛行場に2時45分に到着。午後3字15分に再び離陸、午後6時半に台北飛行場(台湾)に到着した。翌26日、一行は天候不良のため台北市内を見物し、27日午前9時頃に台北から広東(中国)に向かった。広東離陸後、海南島(中国)に着陸し、一泊した後、7月28日に離陸、サイゴン(ベトナム)の飛行場に到着、一泊した。7月29日、長谷川は、黒澤、山辺と別れて、岩田等と軍用機で昭南島(現在のシンガポール)に向い、到着した。そし…