小腹が空いた真夜中過ぎに、買い置きしておいたカップ麺なぞすすっていると、ふと遠い昔...20代前半の頃に当時の遊び仲間を通して付き合いのあった、6歳年上のRさんを思い出す。 このRさん、私達が住んでいるアパートの部屋に遊びに行くと、昼間だろうが真夜中だろうが、大量に買い込んであるカップ麺を人数分開封しお湯を注いで、磁器製の小さな箸置きでカップ麺の蓋を塞いで出してくれていた。まるで客人にお茶コーヒーを出すような手際でね。なんかそれが可笑しくて私はいつも笑いそうになっていた。 Rさんの部屋で聴かせてもらったレコード(CDではない)によって初めて知ることとなったアーティストは多い。ボブ・ディラン、ニ…