昭和１６年発行

★戦前の飛び出す絵本『教育画劇「兎の踊り」コーア・レコード』Ｐ.４の映像 戦前の飛び出す絵本『教育画劇「兎の踊り」コーア・レコード』Ｐ.４の解説 本を開くと、大きな地蔵とウサギたちが現れる。ウサギたちは、タヌキを追いかけていたが見失ったのであろう。怪しい地蔵を見かけ、手に持ったバチのようなもので叩いてタヌキが化けていないかを確かめている。

★戦前の飛び出す絵本『教育画劇「兎の踊り」コーア・レコード』Ｐ.３の映像 戦前の飛び出す絵本『教育画劇「兎の踊り」コーア・レコード』Ｐ.３の解説 本を開くと、ウサギを捕まえ小脇に抱えて逃げているタヌキが駆けて逃げている。後ろからは、ウサギたちがさらわれた仲間を助けようと追いかけている。この場面では、付属レコードには、どんな音楽が流れているのか興味深い。きっと昔の時代劇映画で登場した、にぎやかな和楽が使われていたに違いない。

★戦前の飛び出す絵本『教育画劇「兎の踊り」コーア・レコード』Ｐ.１の映像 戦前の飛び出す絵本『教育画劇「兎の踊り」コーア・レコード』Ｐ.１の解説 本を開くと、ウサギ会という看板を掲げ、ウサギたちが集まってテーブルを囲んで食事をしている。舞台には、山の谷間に満月が出ている様子が描かれている。テーブルクロスが掛けてあるので、レストランでの会合かと思われる。テーブルの上にはバナナなどの果物が供えてあるが、当時のバナナは高級果物なので、それなりの身分の人たちの会合のようだ。この本についていた付属のいた付属のレコードには、会合の様子が語られていたのであろうが、残念ながら知ることはできない。

８０年前の飛び出す絵本 教育画劇 「兎の踊り」（コーア・レコード） ８０年前の飛び出す絵本、しかもレコードが付属で着いていた。今から見ると飛び出す仕掛けには、特別驚く内容ではないが、８０年前の子供たちにとっては、本から絵が飛び出してくるというのは新鮮で、さぞかし驚いて喜んだことだろう。しかも、付属のレコードを聴きながら絵本を見るという当時としては画期的なものだったに違いない。レコードであれば、語りだけでなく当然、音楽も加わる。ウサギが踊っている場面では、踊りの音楽が流れ臨場感があったに違いがない。どんな音楽が入っていたのか、とても興味深いが付属のレコードが欠損しているので、残念ながら聴くことが…