張良澤先生 私の早稲田大学時代の恩師・西川潤先生は、「飢えの構造」などベストセラーの本を出し、近年でも「共生主義宣言」「グローバル化を超えて―脱成長期日本の選択」「新・世界経済入門」など名著を出され、南北問題や格差問題などを手がけ、現代の諸問題に多くの提言をなされた新進気鋭の国際経済学者でした。 西川潤先生 その西川潤先生のお父様の西川満先生は、戦前台湾で文芸誌「文芸台湾」を創刊し、台湾の川端康成といわれる作家・葉石濤を育てるなど日本語文学の振興を図り、また佐藤春雄の「女誡扇綺譚(じょかいせんきたん)」に並ぶ名作「赤嵌記(せつかんき)」「台湾縦貫鉄道」「ちょぷらん島漂流記」「西川満全詩集」など…