朝日打つ我執空間の飛沫 金子兜太 『金子兜太集』(全4巻)の第1巻「全句集」を読んでいる最中です。非力な自分にとっては難解な句も多くありますが、ただただ愚直に読み進めています。 上掲の句はその中の一句です。この句と同じページにわたしの大好きな次の句が載っていました。ぎらぎらの朝日子照らす自然かな 金子兜太 金子兜太の自然。何と雄大な自然。原初の野生を感じます。このおおらかで大きな世界から、自分をかえりみることができます。小さな世界に閉塞している自分自身を。 例えば、このわたし。何事も自分できちんと状況を把握して物事をコントロールしておかないと気がすまない。それができないでいると、不安になります…