2015年4月10日第1刷 2021年7月25日第2刷 裏表紙「成都に迫る魏軍に、蜀の群臣は揺れる。一戦もせず降伏を決意した劉禅は、柩を背負い、魏の軍門まで歩く。この日をもって、三国時代は畢わった。その翌年、司馬昭は晋王の位を授かる。天下統一はまだ果たされないが、もうすぐその時がくる―正史に基づき、百五十年もの歴史を描いたかつてない三国志、最終巻。解説・湯川豊」 司馬師は郭太后の同意を得て曹芳を廃位した。司馬師は次の皇帝に曹據を推薦したが、郭太后が難色を示し曹髦(そうぼう)を推したので、司馬師は妥協して曹髦が即位した。毌丘倹(かんきゅうけん)は司馬氏の専横に不満を抱き、文欽とともに南方で叛いた…