伊達政宗の命により、支倉常長が船・サン・ファン・バウティスタ号を出帆させた場所は、宮城県石巻「月の浦」という小さな港です。 その先には、東北三大霊場最後の場金華山があり、山頂には太平洋を一望できる「伊達政宗展望地」がありました。 お仕えしている殿様が目指した野望の先駆けとして、幕府にも隠密の計画で船を出し、特使として海を渡った支倉常長とは、どれ程伊達政宗公に信頼された人物であり、また常長も藩士達も殿様の期待に報いる覚悟で、月の浦を出発したことかと思います。 月の浦港の小高い丘の木陰には、支倉常長の立派なお墓があり、近くには日本に来た外国人乗り組み員達が使った「南蛮井戸」も現存されています。 7…