昭和37年12月12日生まれのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの梅野正彦さんが主人公です。平成4年12月13日に天国に旅立ったと書かれています。 表紙は「空想の町」というステンドグラス。正彦さんの作った作品はほとんど両親の元にあるのですが、この作品だけは行方不明だそうです。雰囲気があってきれいな作品なので両親のもとに「空想の町」が戻ると良いのですが… この本は妹の美樹さんが兄の正彦さんに謝るために書いたと思われる本。 そのため全体的に淡々としています。 「私は兄ちゃんに、二度嘘をつきました」とはじまりますが、たった二度の嘘でずっと悩んでいて謎でした。二度の嘘なら少ない方では?むしろ二度しか嘘をつ…