朝夕の涼しさに季節の移り変わりを感じる秋本番へのプレリュード 江戸時代に著された暦便覧に「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と記されている『白露』の節季がやってきた。 朝夕はその涼しさに季節の移り変わりを感じ、日中は降り注ぐ陽の光の透明感に心奪われる季節がやってきた。心地よい気温と湿度が夏の暑さで痛めつけられた身体を癒やしてくれるだろう。 まだまだ本格的な秋とは言い難いが、それでも、朝夕の涼しさもさることながら、爽やかに吹き抜けていく風や、どこまでも深く青い空を感じているだけで秋の気配を存分に感じられる。 食欲の秋、美術の秋、音楽の秋、読書の秋……。 秋は夏の間ずっと押さえつけてき…