「暑さがピークを過ぎる頃」というけれど 二十四節季では今日から『処暑』の節季に入った。つい数年前までは「暑さが峠を越える頃」という説明が通用していたが、ここ数年は「長い夏」の続きでしかなくなった感が強い。まさに残暑はどこに、である。 とはいっても季節は進む。夏の終わりを告げる「地蔵盆」もあるだろう。台風に襲われる可能性が高まる「二百十日」もやってくる。時代小説の設定でおなじみは「野分」もあるだろう、ただし今ではゲリラ豪雨と言わないと通じなくなっているが。 どこをどう探しても秋の到来を感じることはできないが、それでも暦の上では夏は終わりつつある。「きっと『処暑』の節季が終わる頃には秋が見え隠れす…