暑さが落ち着きはじめ朝晩には秋の気配が漂う頃 酷暑とゲリラ豪雨に振り回される日々が続いているとはいえ、二十四節季では今日から『処暑』の節季に入った。江戸時代に著された『暦便覧』で「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とされているとおり、暑さが峠を超えて後退しはじめる頃である。 幼かった頃の私のように、手を付けていなかった夏休みの宿題と直面して呆然としている小学生もいるだろう。俳句の季語にもなっている夏の高校野球の決勝戦を観戦しながら “決する時” を見届けようとしている人もいるだろう。 酷暑や水害に振り回されながらも育て上げた稲の作柄に一喜一憂している人もいるだろう。一方で、夏の終わり…