去る10月23日は「世界ユキヒョウの日」だったそうな。ユキヒョウは世界に3千頭とか8千頭とか、ロシア発の記事だと1万頭とかと言われ、正確な数字がわからない。逆に言うと、それだけ調査が進んでいないとも言える。なんてたって中央ユーラシアの高地に住む動物なので、生息地に行くだけで大変だ。 そんなところで気になったのが、この「幻のユキヒョウ」という本。それ以上に気になったのが、著者の「ユキヒョウ姉妹」。こまどり姉妹、阿佐ケ谷姉妹、叶姉妹と時代をともにしてきたが、ユキヒョウ姉妹は初めてだ。副題の「双子姉妹の標高4000m冒険記」にあるとおり、この姉妹は双子。姉は木下こづえさんで、動物の保全・繁殖生理学の…