金銀砂夜・書作品/「作・居和城幸代」 【詩】【木岐白浜】 (メインタイトル)阿波で一番美しい砂浜の物語 金銀砂夜 月は銀色 この夜の闇は永遠 波は灰色の鏡 薄い光の色のみを乱反射する 僕は 一人で海を見つめている 静かな 波のささやきが聴こえてくる こういうひとときも 僕にとっては永遠 ねぇねぇ! まんまるお月さんよ! 僕に答えてほしいのです 僕は今 何故ここにいるのですか? 真っ白い時間が流れる この時間も すべて永遠 砂浜は金色 はかない生命体にとっては この場所は永遠の砂丘 月夜の砂漠 はるかかなた 遠くの方まで眺めている 船上から洩れる薄明かりと水面の 向こう側で振り子細工のように ひ…