自民党は、衆院選で憲法改正に前向きな日本維新の会や国民民主党が議席を伸ばしたことを踏まえ、改憲論議を加速しようとしている。自民党は2018年に、〈1〉自衛隊の根拠規定の明記〈2〉緊急事態条項の創設〈3〉参院選の合区解消〈4〉教育充実――の4項目の改憲案をまとめているが、憲法学者の小林教授はそれらの内容について著書「人権がわからない政治家たち」の中で「無知と矛盾の自民党改憲論」と酷評している。 その一つである自民党の「緊急事態条項」について小林教授は次のように述べていた。 混乱に乗じて改憲を主張する不謹慎『新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた対応策の延長線上で、自民党は、憲法を改正して「緊急事…