日本国憲法は3日、施行から75年を迎えた。岸田文雄首相は同日、憲法改正を求める民間団体が東京都内で開いた集会に自民党総裁としてビデオメッセージを寄せ、緊急時における国会の機能維持や政府の権限強化といった緊急事態条項を創設する改憲について「極めて重要な課題だ」と訴えた。緊急事態条項に関し、新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻をあげ「緊急事態への備えに対する関心が高まっている」とも述べた。また、「自衛隊を違憲とする声があることも事実」と語り、自衛隊明記の必要性にも言及した。 自民党の改憲案の緊急事態条項の創設と自衛隊の明記ついて憲法学者の小林節教授は次のように語った。緊急事態条項の創設につ…