「本の背骨が最後に残る(斜線堂有紀)」を読み終えたので感想を記す。 初めて読む作家さんなので、この一冊から受けた印象でしかないのだが、これを書いた人はリョナ趣味をお持ちでいらっしゃる??? 正確には、美しい女が凛とした生き様を貫こうと苦痛に耐え忍ぶが、無情な現実を前に屈し、最期は襤褸切れのような末路を迎える、ことを良しとするヘキなのか? というような感想を初見で思いました。 ……… 以下ネタバレ満載、ゲスの極み感想。 今作は7つのお話からなる短編集で、それぞれに独自のフィクション設定が存在する。 VR空間や時間遡行のようなやや馴染みのある技術が登場したり、かと思えば「その人の上にだけ雨が降る」…