だんだんボケてきたのと古本を買いすぎるのと両方で、どこで買ったのか思い出せない古本が増えてきた。今回紹介する杉浦翠子編集の『短歌至上主義』10巻4号(藤浪会、昭和17年4月)も、最近西部古書会館で買ったような、違うようなとはっきりしない。と思っていたら、Twitterに写真を挙げていて先月大阪古書会館で買っていた…厚生書店の出品だったか。 翠子は、杉浦非水*1の妻。『短歌至上主義』は、昭和8年11月創刊、昭和19年11月戦時歌誌統合により通巻122号で終刊、昭和22年7月『短歌至上』と改名として復刊した短歌雑誌*2で、翠子が主宰していた。意外と残っていないようで、日本近代文学館が4冊だけ、国会…