【マイケル・ボルトン】 インタビューで、プロテニスブレイヤーのアンドレ・アガシが、マイケルを評してこのように言っていた。 「ステージの上の彼は、どんな曲だろうと徹底的に追いつめていって、自分のものにしてしまうんだ」 マイケルの歌にかける強い斓ちと、真摯な姿勢が伝わってきた。 彼が歌うところを聴いていると、まず、気持ちよく歌っていることが感じられる。気持ちよく敬える、つまり思うままに表現できるだけの身体と心ができているということだ。彼は自分の全てを音楽にかけることで、あれだけのものを手に入れたのだ。 マイケルは「音楽には人々の痛みを療す力があるんだ」ということを理解していた。そして自分の音楽が人…