鑑賞レポート 【アダモ】 息をたっぷり使って声にする見本だった。バックコーラスの女性、たぶん日本人の声もよく通っていてハリがあった。彼は日本語でも歌っていた。フランス語で歌うときと同じ声量、声質で「日本語の歌もこのレベルの人が歌うと美しくひびくんだ」と思うほど、ひびいていた。 海外アーティストの歌を聞くと、詞の内容はわからないのになぜか聞き入ったり、感動したりする。日本の歌はあまり感動しないのに、声の技術の差なのだろうか。違いをあげるとたくさんある。太さ、ハリ、質、伸び、量、その他いろいろ、一本しっかりしたシン、決して細くはないけど、体の深いところから伸びている、中身の詰まった(というとちょっ…