およそ16世紀末から18世紀前半にかけての西洋音楽を指す。 声楽でオペラ、オラトリオ、カンタータ、器楽で協奏曲、ソナタなどの多くの新しいジャンルが生まれると同時に、イタリア、フランス、ドイツを中心にして明確な国民様式が形成される。 作曲家が書く楽譜は作品の骨格にとどまることが多く、不動の土台となる通奏低音を除いて、他の声部の奏法に関しては演奏家に大幅な自由が許されていた。
グローヴ音楽事典、世界大百科事典
今日と明日はレッスン日! 自宅レッスンとオンラインレッスンを始めて1年半くらい経ち、お陰様で今では何人もの生徒さんがリコーダーとトラヴェルソのレッスンに来て下さっています。また、リコーダーのアンサンブルのレッスンにも行っています。 生徒さんの年代は様々で、小学校低学年の子から、ご年配の方までいらっしゃいます。もともと別の楽器でレッスンを受けていたり、独学されていたりして音楽の経験がある方もいますし、音楽自体を私のレッスンで初めて始めた、という方もいます。 リコーダーもトラヴェルソも割と良いクオリティの樹脂の楽器を手に入れやすいので、何か楽器を始めたいと思った時に、割と始めやすい楽器だと思います…
今日はちまちま進めていた文化庁AFF2の助成申請が終わり、一安心。 書類の準備は面倒でしたが、去年採択頂けたおかげで必要なものは少なめだったので、助かりました。 今年も12月に楽しみな企画を計画しているので、うまく行きますように! さて、今月29日のコンサートの紹介動画をアップしたので、シェアします。 youtu.be こちらの動画で弾いているのは、チラシにも書いてあるM.ブラヴェのソナタ第4番「ルマーグ」第1楽章、そしてチェンバロソロのJ.デュフリのシャコンヌ、最後にJ.-M.ルクレールのソナタ第5番第3楽章となっています。 文字で曲名をこう書くとちょっと堅苦しいですが、一口にフランスの作品…
今日は月末にあるイ・フィラトーリ・ディ・ムジカのコンサートの合わせをしました! 演奏会詳細はこちらのページをご覧下さい。 タイトルの「Souffleスッフル」はフランス語で「息」とか「息を吹くこと」という意味です。フランスに留学してた時に、レッスンで良く言われる言葉の一つでもありました。呼吸を駆使して、縦笛も横笛も使って古いフランス音楽を弾いていこうという企画です。 第1回はフランスで1702年に初めて「横笛のために」と出版されたド・ラ・バールの曲集の第1曲目を取り上げたり、フィリドールやオットテールといった周辺の作曲家の1720年くらいまでに出版された作品を取り上げました。 そして第2回目と…
今日は書類系の仕事を色々進めました。 9月のとある演奏会のための楽譜の作成も進めました。 こちらは当時の手稿譜の画像。さて、誰の曲でしょう? 答えはまたそのうち投稿します。 この楽譜はそのままでも読むのは問題ないくらい綺麗ですが、パート譜を作るために、パソコンで現代譜に直しています。 昔の手書きの楽譜はこれくらい綺麗に書かれているものもあれば、何の音なのか音価なのか分からないくらいぐちゃぐちゃなものも・・・(笑)どれも味があって好きですが、中には現代の印刷譜にはないようなフレージング等が表されていたり、演奏の上で重要な情報があったりなかったり。 今ではこういった手稿譜や色んな作曲家の自筆譜も、…
今日は7月末にある演奏会のための曲決めの合わせに行って来ました! 縦笛横笛どちらも演奏する大先輩方の、吉澤徹さん、国枝俊太郎さんとの演奏会です。 詳細情報はコチラのページをご覧下さい。 チラシの写真からもお分かり頂けますように、ルネサンスからバロックまで、リコーダーもトラヴェルソも、お二人の歴史的楽器も含め、色んな楽器を使って演奏します! 演奏する曲の時代も広いので、やってみたい曲も盛り沢山です。今日音出しをしてみて、やっとプログラム全体が決まりそうな感じです。 3人とも演奏のキャラクターが全然違うので、これからどんなサウンドに仕上がっていくのか楽しみです!
わてくしの好きなこと・・・それはもう読者の皆様にはご周知かと思いますが、今日は敢えて嫌いなことをご紹介させて頂きます。 読書が嫌い、本当に嫌い、ゴメンナサイ 仕事以外で最後に読んだのは、たぶん大学生の時に買った「バロック音楽」の本です。何かの講義の単位が「好きな本を読んで感想文を書く」だったのです。 とは言えど、インターネットではブログを読んだり、ニュースを読んだり、こうやって思ったことを文章化しているので、少し矛盾しているところはあります。 紙の書物を手にとるのが嫌いなのよ なので本屋で立ち読みなんかしま千円(^^; 四十路の今でも読書なんてしま千円(^^;だけど、人の書いた文章を読むのは…
北京オリンピックのフィギュアスケート、ショートプログラムで宇野昌磨選手が使用した音楽は、前半はアレッサンドロ・マルチェッロ作曲「オーボエ協奏曲ニ短調」第2楽章から、後半はアントニオ・ヴィヴァルディ作曲「チェロ協奏曲ハ短調」(作品番号RV 401)第3楽章からという、複数の作品を組み合わせたものです。 宇野選手のスケートを見ていると、選手の表現とバロック音楽の美しいメロディや魅力的なハーモニーが合わさって、フィギュアスケートが総合芸術にも思えます。 マルチェッロのオーボエ協奏曲は映画「ベニスの愛」に使われたことでも知られていますが、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は今回の宇野選手のフィギュアを見て初…
ソプラノ歌手兼心理学者が語る音楽と感情との関係。 仕事で集中するには、1分50-80拍で歌詞のない音楽が向いている。 バッハやヘンデル等、バロック音楽がいい例。 新しい曲より、数回聴いて慣れている曲の方が、脳波が反応しやすい。 また若い時によく聴いた曲だと、当時の楽しい記憶が蘇り、活性化する。 (柴田優呼@アカデミック・ジャーナリズムがツイート) ABC Australia@ABCaustralia Music can bring people together, unlock memories and transport us to happier times. Research shows…
本日、とある発表会にて、ピアノ伴奏業務でした。 本日の演奏曲、バロック音楽が3曲ありました。 テレマン、ヴィヴァルディ、バッハと並んだのですが、 私なりに、今回考えてみたのが、通奏低音をピアノで弾くにはどうしたらいいのかということ。 まあ、ピアノの楽譜があるのですから、楽譜通りに弾けばいいとは、まさにそのとおりなのですが、 どうも、バロック時代の様式から逸脱していたように思う私。 とはいえ、弾く楽器はチェンバロではなくピアノ。 チェンバロの左手をなぞるチェロもありませんから、 ピアノでそのまま再現することは不可能。 そこで、私なりに以下のように考えて弾いてみました。 ・左手のパッセージを右手よ…
一等地に凄い敷地面積の安里カトリック教会。那覇のヴァチカンみたい。 最近聴いてるのはバロックばかり。17世紀初頭から18世紀半ばまでの時代の音楽です。 後期バロックのスカルラッティやバッハなど、今の感覚で聴いても時代の最先端をいく疾走感、カッコよさ、楽園感覚で、私みたいな門外漢でもポップスのように聴けます。私にとってはバッハ様はアイドル。マタイ受難曲のアリアなんか、まるで演歌じゃないかと思います。 那覇の安里カトリック教会で、コレッリ、バッハ、ヴィヴァルディなどのバロック音楽演奏会がありました。 チェンバロ、チェロ、ヴァイオリンの小さなアンサンブルです。 バロック時代は教会がコンサート会場だっ…
昨日のコンサートですばらしい牧神の午後への前奏曲を聴かせてくださった東京交響楽団の首席フルート奏者の相澤政宏さんが初めて好きになった曲がクリーガー: メヌエットとおっしゃっています。懐かしい!小学校の音楽の教科書に載っていましたね。私も休み時間に友達とリコーダーで遊んでました。二重奏の響きが美しくて格調高く教科書の合奏曲の中でこの曲はダントツですてきでした。ヨハン・フィリップ・クリーガー(1649年2月26日〜1725年2月6日)はドイツのバロック音楽の作曲家・オルガニストでヘンデルの才能を見出したと言われています。今日もご覧くださってありがとうございました。
表題の楽曲をトランペット四重奏と金管四重奏(Trp , Trb , Hrn , Tub)のアレンジをし、ミュージック・ベルズさんより出版いただきました。 【楽譜購入はこちら】トランペット四重奏版 【楽譜購入はこちら】金管四重奏版 G.ガブリエリは1500年代のイタリアの作曲家。声楽と器楽を用いた宗教音楽に専念し音響効果を追求したルネサンス音楽からバロック音楽への過渡期を代表する存在でした。本作品は4声によるカンツォンで、トランペット四重奏用、金管四重奏用にアレンジしたものです。 ガブリエリの楽曲はハーモニー作りの基本を身に付けることができます。アンサンブルコンテストは勿論、日々の練習の中でもメ…
【日時】2022年5月14日(土)16:00~ 【会場】東京文化会館 大ホール【演目】オルフ『カルミナ・ブラーナ』【管弦楽】東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 【指揮】齊藤栄一(O.F.C.桂冠指揮者) 【演出振付】佐多達枝【ソロ歌手】 ソプラノ中江早希 テノール金沢青児 バリトン加耒 徹【舞踊】酒井はな 浅田良和 島地保武 三木雄馬 植田穂乃香 上野祐未 宇山たわ 浦山英恵 岡 博美 斎藤隆子 齊藤 耀 坂田めぐみ 清水あゆみ 樋田佳美 土肥靖子 贄田麗帆 森田真希 荒井成也 吉瀬智弘 牧村直紀 安村圭太 他。 【合唱・コロス】オルフ祝祭合唱団 【児童合唱】O.F.C.少年少女合唱団 O…
毎日1ミリ前進!を目指す女性管理職ソルトちゃんです。 スマートスピーカーって皆さん使ったことありますか? ソルトちゃんの家には、今2台のスマートスピーカーがあります。 1台は台所のカウンターの上。 もう1台は、鏡台の上。 どちらも、アマゾンの1番安く買えるモデルです。 使い始めて4年位。 Echo Dot (エコードット)第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール Amazonのスマートスピーカー、ドットエコー Amazon | Echo Dot - コンパクトスマートスピーカー初めの一台にぴったりな置き場所を選ばないコンパクトサイズのスマートスピーカー。アレクサ、と話…
ピアニストの向井山朋子さんが熊本でコンサートをするというので聴きに行く。会場の早川倉庫は、床がコンクリートのためか響きもよく、そこにフルコンのピアノを搬入してあり、大籠千春によるインスタレーションが空間をつくり、出野尚子の淹れる中国茶と平山千晶のお菓子を受け取る。向井山朋子さんは、現代音楽のスペシャリストで、《Away from Home with Eggs たまごをもって家出する》(2000)は、彼女のために作曲したピアノ曲だ。 www.youtube.com でも、今日の朋子さんは、ほとんど現代作品を弾かなかった。バッハ、ラモーがメイン。昨年他界したオランダの巨匠ルイ・アンドリーセンが彼女…
とても久しぶりにクラシックギターのことをブログに書いてみます。 表題の通り、昨日岡本拓也さんのリサイタルに行って来ました。彼のことは以前このブログで紹介していましたが、その中で<これからのクラシックギター界を背負って立つ演奏家になるであろう>と熱く語りました。その記事は反響も多く、クラシックギターファンの関心の強さを肌で感じました。良かったらその記事もご覧ください。⇩ 将来を大いに嘱望される若手クラシックギタリストがついに出現! <岡本拓也>とは…… - カワセミのまなざし
私のプロフィールや各種SNS情報です。 【プロフィール】 中島恵美 なかじまえみ 15歳よりリコーダーの手ほどきを受け、高校在学中、東京及び全日本リコーダーコンテスト高校生独奏の部で金賞・銀賞を受賞。東京芸術大学音楽学部器楽科リコーダー専攻卒業、2014年度同大学より「安宅賞」受賞。在学中から「アントネッロ」や「ラ・ルベルティーナ」等のアンサンブルでも活動する。2015年より渡仏、リヨン地方音楽院を経て、2018年にリヨン国立高等音楽院古楽科にて演奏家ディプロマを取得。2020年に同音楽院で修士号を取得、17世紀のリコーダーの発展について研究した。同年に仏・メセナ・ムジカル・ソシエテ・ジェネラ…
ござさんがねぴふぁび直前に何やらつぶやいていた。 楽器の練習で出てきた課題や解決策を頭の中で言語化しておくと大分便利。頭が整理されるし、何よりそういったノウハウを溜めておくことで、「自分はこういう風に弾いています」と他者に伝えられる(意外と難しい)のが大きい。 — ござ 🎹@5月3日&30日ライブ (@gprza) 2022年4月20日 この「他者」というのはねぴふぁび他のメンバーかなあ。練習をする中で、他の出演者の方やスタッフ?と色々演奏上の打合せをするのに的確に伝えることができるっていうことだろうか。 ねぴふぁびとそれに続くござの日ライブに向けてのアレンジ楽譜も早めに用意されていたようで、…
小舟が揺れて ハープは歌う 和やか組曲 www.youtube.com (youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”) 詩人ベルレーヌの詩(うた)が、ドビュッシーの印象的な音楽に姿を変えた。 今回は、ドビュッシー《小組曲》の解説とおすすめ名盤を紹介です。 【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】 【解説】ドビュッシー《小組曲》 【各楽章を解説】ドビュッシー《小組曲》 第1曲 小舟にて 第2曲 行列 第3曲 メヌエット 第4曲 バレエ 【名盤3選の感想と解説】ドビュッシー《小組曲》…
家で仕事をしていても、人とのコミュニケーションが途絶えない日々。 このゴールデンウィークは、開業以来初めての5連休をいただく。と言ってもほとんど自分の好きな仕事と勉強の時間だ。 webの世界も奥が深く面白い。マーケティングの学習課題の中で、ひとつサイトを作ることになり、バロック音楽のことを取り上げることにした。かなりリサーチが必要で、今日は読書三昧だった。厳密な方法でキーワードを選んでいく。ジャン・ロンドーさんのCDの選曲や解説文も参考にさせていただく。 明日は塗装まで完成したルッカース1段チェンバロの画像作りをする予定。
スピリチュアルサロン音乃葉のヴォイスヒーラーMariです♪新コンテンツモニター様募集中です😃⬇️ハイヤーセルフと仲良くする瞑想&セルフ自動書記♪♪♪私、一応クラッシックの歌い手もやってまして…。中でも、ルネサンスやバロック時代を中心とした、古楽と呼ばれる音楽が大好き。聴いているのも、歌っているのも幸せな気持ちになります。古楽器の素材、調律、すべて自然に近く、音域も人の声に近いんです。耳にしっくりくる音楽なんですよ古楽の詳しい話しは、またの機会に…。ということで、本日のお題。イタリア初期バロック音楽の大家、クラウディオ・モンテヴェルディ。私も大好きな作曲家の1人です。こんなヒトです↓そのモンテヴ…
〘 注1 〙:別名 自己紹介コーナー ※これ書いてる人は、ござさんファンです。超絶熱血究極に単推しのござさんファンです。ござさんがちょっとでも関わってるとすぐ自動的になんか書いちゃう症候群。よってこの記事の内容は、セッションライブにしては不自然にござさんに偏ってます。ご了承ください。 あと、クラシックとかピアノとか全く分かんない人です。あっ違った。自分は学生時代が吹部だった関連で、管弦楽と器楽はちょっとだけ知ってる。ピアノは小さい頃習ってただけでまっっっったく何もわかりません。 〘 注2〙:資料コーナー 関連する過去記事を貼っときます。 今回のねぴふぁび予習記事 過去のNEO PIANO 関連…
ござさんからいつものように謎のつぶやきが来た。 いつも、うんうんとうなずいていいねを押すけど、これだけは賛同しない。ていうか好みの問題とも言う。嗜好の傾向の違いだな。謎の外国人のあやしい音って何なんだ。自然音ならなんとなく心地良いのはわかるとして、他人の発する音は自分にはよくわからない。 「謎の外国人のあやしいASMRが一番よく眠れる」が最近得た最も有用な知見です — ござ 🎹@5月3日&30日ライブ (@gprza) 2022年4月21日 ※資料ページ:ASMR - Wikipedia なんかどっかで聞いた単語だなあ…?と思ったらこれだった。この間はCmペンタトニックだったし、何?民族音楽の…
スイスの都市 ベルンは中世の趣を残しつつも首都であり、また経済の中心と言えばチューリッヒという都会があります。ジュネーブはまた国連欧州本部や赤十字などの国際機関が多数集まることから、よく聞く街の一つです。 では、ルツェルンは? 私はスイスに着いてからその存在を知りました。 スイス連邦建国の原始三州(ウリ、シュビーツ、ウンターヴァルデンが1291年に誓約同盟を結んだ)に次いで連邦入りしたスイスの始まりを作った州の一つと言えます。市民が自治を持ち、ハプスブルグ家の脅威から領地を守ったことからもスイスがスイスである歴史に貢献した重要な場所なのだそうです。 ルツェルン湖(フィアヴァルトシュテッター湖)…
「クラシックってなにから聴けばいいの?」 ……という質問を、これまでにたくさんぶつけられた。 『さよならピアノソナタ』を書いて以降、なんかクラシック音楽に詳しい人間だと思われてしまったらしく、作家同士の飲み会などでことあるごとに訊かれる。 これほど返答に困る質問もない。範囲が広すぎる。 たとえば日本に一度も来たことがない外国人に「今度日本行くんだけどおすすめはどこ?」と訊かれたら、まあなんとか答えようもあるだろう。とりあえず京都行っとけ、とか。 しかし地球に一度も来たことがない異星人に「今度地球行くんだけどおすすめはどこ?」と訊かれたらさすがに答えに詰まるでしょう? そういうことです。 で、最…