雷神の筒 (集英社文庫) [ 山本兼一 ]価格: 737 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 尾張国の木曽川川岸で商いを手広く扱っていた生駒家で、荷駄隊を差配していた橋本一把。堺で伝来間もない鉄炮の威力に魅せられて、儲けの殆どをつぎ込んで買い求めてしまい、生駒の主人を始め、皆から白い目で見られてしまう。それでもこの武器が日本を変える渦になると確信する一把は、娘の吉乃目当てで生駒家に出入りしていた吉法師(織田信長)に見せる。信長は鉄炮の威力を認めて戦闘に取り入れるが、周囲はなかなか鉄炮を理解しない。 出世欲もなく、妻のあやを愛する一把は、鉄炮の威力を周囲に認めさせることしか頭にない。近江国国友村の…