猪瀬 村山、武村がかついでいるのは、天皇制的なもの、朝日新聞的なもの、つまり吉本さんのおっしゃる皮膜が実体のような世界。そういうものに小沢はきっと殺される。吉本 そうか……。とてもよくわかるなあ。僕も身にこたえる(笑い)。猪瀬 吉本さんも僕も、けっこうナショナリストなんですよ(笑い)。友だちが殴られたら、助けなきゃという信念を割に愚直に持っている。何かを解決しなければならないときは、やっぱり小沢のように怨まれてもやるほうですよ。(猪瀬直樹『東京レクイエム』河出文庫、1995) おはようございます。先週、社会の授業のときに猪瀬直樹さんの『昭和16年夏の敗戦』を子どもたち(6年生)に紹介したところ…