ここ数日、東京五輪に参加するため外国の選手団が来日してきているその模様をテレビは淡々と流している。 その選手団の人たちの顔を眺めると、笑顔ではあるが何か緊張しているような表情も垣間見える。 幾人かの選手は無理して笑顔を作っているようにも思えてならない。 それを見ていると、私たちは笑顔で迎え入れなければならないのに、同じように緊張してしまう。 なぜだろう? 57年前の10月に東京オリンピックが開催されたとき、日本の土を踏んだ外国選手は底抜けに明るい表情だったように思う。 当時、白黒テレビはともかく、カラーテレビはまだ各家庭に充分行き渡っていない頃で、下宿していた私の部屋にはテレビは無く、翌日下宿…