柳田國男を歩く 肥後・奥日向路の旅 表紙 柳田國男を歩く 肥後・奥日向路の旅江口司 著現代書館 発行2008年11月15日 第一版第一刷発行柳田國男が宮崎県東臼杵郡椎葉村へ足を踏み入れたのは、明治四十一(1908)年7月13日のことであった。肥後・球磨・奥日向路行程の中に含まれていたものであった。その時の柳田國男は明治政府の高級官僚であり、椎葉の山人にとっては、ふいに訪れた異人(まれびと)でもあった。翌、明治四十二(1909)年二月には、その時の所産ともいうべき、日向国奈須の山村において今も伝わる猪狩りの故実『後狩詞記』が生まれる。2007年、著者は柳田國男が歩いた道をたどる小さな旅に出かけた…