今回は、松山堂の蔵の煉瓦、岩崎邸・三菱社の煉瓦を紹介しよう。 松山堂の蔵の煉瓦この蔵は神田淡路町二丁目にあった「松山堂の蔵」の小屋組みなど既存部材を再利用の上、復元したものです。明治41年(1908)「日本全国古本屋見立番附」によると「東京・松山堂」は小結に番付され、全国でも屈指の書籍商でした。既存の蔵から切り出した煉瓦壁を、その記憶を継承する目的で展示しています。目地は覆輪目地という凸型の丸面で、煉瓦面と同じ高さに仕上げています。煉瓦にはカタカナの「サ」とひらがなの「さ」の2種類の刻印が見つかりました。 上部 カタカナの「サ」の刻印は3か所にあった。 ひらがなの「さ」の刻印は見つからず。 鉄…