松竹大船撮影所近くの松尾食堂の山本若菜さんが松竹のスタッフや役者について書かれた本。 松竹マニアには堪らない。どんなこともアケスケと書いているが、当時のスター役者がどのように食事を 取っていたかなども面白い。 私のフェイバリットである渋谷実は、弁当を持ってきて勝手に食事を取るなど、 一般的なマナーから考えるとご法度なことも随分していたらしい。また、この本以外でも証人のいる 木下恵介との不仲説を裏付けるエピソードも 面白い。また、渋谷実は婿入り養子に入り助監督時代から改姓をしたなども面白い。 終盤でわかるのだが、著者は松竹のプロデューサーと愛人関係にあったとのこと。このことを知ると スタッフや役…