正徳4年9月10日。昼過ぎ、甚右から弥四郎が病気と連絡がある。文左衛門が出かけると、先ほど月額を剃っていると急に気分が悪くなり、顔色は土色となって気が段々遠くなり、このまま死んでしまうのかと思ったと云々。しばらくは朦朧としていて、その後気を取り戻して少し吐いた。玄端がやって来て言うには、鳩尾(みぞおち)の下へ痞(つかえ)が差し込んだので気が遠くなり、その上食傷(食あたり)もあるので枇杷葉湯と煎湯を交えて用いると回復した。申(午後3時)過ぎ、昨日食べた白強飯を吐いた。夜、湯漬けを食べた。快方にむかう。