私、臨床検査技師として病院に勤務しております。検査といっても数々。 検査の中でも、私は病理検査に携わっております。 病理検査とは、手術で摘出した組織や腫瘍、内視鏡検査などで採取した組織などを薄く切り、標本にして、顕微鏡で観察します。 そしてその組織が良性か悪性か、癌の場合、浸潤がどこまで及んでいるかなどを検査します。 そうした診断は、病理医がするのですが、標本にするまでの過程は検査技師が行っております。 標本を作る工程は、とても大変です。 採取した組織から重要な部分を切り出す作業。それらを薬品に漬けて標本にしやすくする作業。柔らかい組織では、薄く切れないため、パラフィン(蝋)に入れて固める作業…