翻訳ものを読んでいて、原文を読んでいなくても「こなれているなあ」と思ったことはありませんか。 そういう意味で、本作は、金融英語についての「こなれた」感が強くにじみ出ている英語本だと思います。 内容は全4編で金融の内容について章だてが分かれています。2章が株式、3章が債券とかそういう形です。その扱う内容は非常に基礎的で金融業界で働く我が身からすれば初歩に近い極々簡単な内容。 でも、出色はその例題。和訳と英訳の練習問題がついているのですが、この模範解答が実に「こなれている」 例えば第1章の例題と模範解答はこんな感じ: In the late 1990s, many banks and securi…