「きりはじめてはなをむすぶ」 と読みます。 七十二候が「大暑」の初候に変わり、 桐の花が実を結び始める頃になりました。 「桐」は、初夏に薄紫色の花を咲かせ、 盛夏を迎える頃、うぶ毛に覆われ柔らかそうな黄色い卵形で茶色の実を付けます。 「花」を結ぶ? 「実」を結ぶ? 一体、どちらなのでしょうか? 桐の花が咲く時期は5月の下旬頃です。 夏には翌年のために蕾をつけます。 桐の花は約10ヶ月も前に蕾をつけ、 秋、冬、春を越して また初夏になったら花を咲かせるのです。 「花を結ぶ」とは、字義通り、 結ばれた花=蕾のことなのです。 そして前年に実った卵型の桐の実も 落ちずに枝に残っているため、 同じ木の枝…