テレビ局出身の大学教授、桶田敦氏が行ったコロナ報道の研究。 タイトルからしてそうだが、本文の締めにも『何をどう住民に伝達して被害を少しでも抑えるか、あるいは、住民はどんな情報を求めているのかをすくい上げるのも放送メディアとしての重要な役割である。』との記述があり、著者には「報道はコロナ被害抑制の為に行われるべき」という前提があると感じられる。 そらそうやろと思う人も多いだろう。マスコミ批判の声も考えれば報道関係者が公益を意識してしまうのも仕方ない。しかし何が益になって何が害になるのか、それは簡単に白黒付けられるものではない。ひたすら脅威を煽って委縮し続けた日本は益を得て「日本が見習うべきとされ…