子供のころの七夕の記憶といっても、なにやら願い事を書いた短冊を笹竹に結びつけたかな、といった非常にぼんやりとしたものでしかない。 五節句のひとつとはいえ、大人になってからはすっかり意識のすみに追いやられて、織姫と彦星の名前を口にすることもなくなり、いつしか夜空を仰ぎ見ることさえしなくなっていたと、いまさらのように気づいた…。 棚機(たなばた)神社 織姫の星に願いを 棚機(たなばた)神社 「棚機神社ってどこにあるの。はじめて聞く名前だ」 そんな風にたずねるヒトには、南阪奈道路の側道沿い、葛城インターチェンジのすぐそば、と言えばわかってもらえるのだろうか。それとも道の駅・葛城の裏手あたり、と説明す…