1955年熊本県水俣市生まれ。江口寿史とは小学校の同級生。 フォトジャーナリストとして食にまつわる多くの著作を執筆。 最近ではヤングジャンプの連載漫画「華麗なる食卓」の監修も担当。 (作画はふなつ一輝 )
著書に 「カレーライスと日本人」「東方食見聞録」「日曜日の遊び方 日本一の朝ごはん」 「ヨーロッパ民俗食図鑑」ほか多数。
今回紹介する文庫 カレーライスと日本人 (講談社学術文庫) 作者:森枝卓士 講談社 Amazon 出版社:講談社 発売日:2015/8/11 レビュー カレーの不思議と歴史が詰まったエッセイ。 カレーの起源はインドにあることはよく知られていますが、私たちが食べているカレーとインドのカレーは全く別物のように思えます。私たちがカレーと言われて想像するのは、「カレールー」や「カレー粉」をベースに作られたとろみのあるソースですが、インドのカレーはスパイスを調合して作られるスープ状のものです。そもそも「カレー粉」や「カレールー」などというものは、インドのスーパーでは見つけることが困難だと言われています。…
前回同様(→Link)、この二年間で読んだものの収穫、ただし自分の専門に関わる本はすべて除く。自分が死んだら棺桶に入れてほしい書物を二冊だけ挙げると、『最後のユニコーン』を書いたピーター・S・ビーグルが「くやしい。僕は本書のような物語を書きたかったのだ(ハヤカワFT文庫版帯※)」と最大級の賛辞を寄せたThe Lion of Boaz-Jachin and Jachin-Boazと、読者にとっての美の定義を根本から変えうる精神の至宝『山口哲夫全詩集』です。2023年は原書をより速く、より正確に読んでいきたいなと思う次第。★…別格で愛着があるもの Russell Hoban, The Lion o…
こんにちは。みさきです。 私は、ラオスの食文化について紹介したいと思います! 日本ではなかなか身近に感じにくいラオスですが、美味しそうなご飯を入り口に興味を持ってもらえたら嬉しいです✨ 今回、紹介するのは「カオニャオ」と「ラープ」。 「カオニャオ」はもち米、「ラープ」はミンチ状のお肉と野菜の和え物です。 まず、カオニャオはラオスの主食です。もち米なので、日本で一般的に食べられているお米よりかなり粘り気があるとか。カオニャオは数時間から一晩、水につけてから蒸されます。食べる際には竹で編まれた器に盛られるのが特徴です。伝統的に、手で食べることが一般的だそうです。 つづいてラープ。こちらはミンチ状の…
図書館で借りてきた本 ぼくの・稲荷山戦記 ぼくの・稲荷山戦記作者:たつみや 章講談社Amazon 食べているのは生きものだ 食べているのは生きものだ (福音館の科学シリーズ)作者:森枝 卓士株式会社 福音館書店Amazon ゲンバクとよばれた少年 ゲンバクとよばれた少年 (世の中への扉)作者:中村 由一,渡辺 考,宮尾 和孝講談社Amazon 絵でわかるなぜなぜ会話ルールブック 絵でわかる なぜなぜ会話ルールブック: これでわかるコミュニケーションのなぞ作者:博, 藤野,愛子, 綿貫合同出版Amazon たくさんのふしぎ 2022/8「石は元素の案内人」 石は元素の案内人 (たくさんのふしぎ2…
第1巻 豆腐と水 「 究極のメニュー 」 の企画のため、豆腐と水で味見試験をした結果、 山岡と新入社員の栗田が担当職員として選ばれる。 ワインと豆腐は旅をさせるな・・・風味が落ちる 味で勝負! フォワ・グラ・トリュフェよりうまい、酒で洗って蒸した鮟鱇の肝、 既成の味に飽きたらず、新しい食文化を目指す。 寿司の心 一流寿司職人の握る寿司とは。 米粒と米粒の間に適当なすき間が合ってこそネタとシャリがうまく解け合う。 平凡の非凡 京極氏登場。 ご飯にみそ汁にイワシの丸干しのメニューでも、材料を吟味し、 食べる人の過去もわかっていれば素晴らしいごちそうになる。 料理人 の プライド 内臓より肉に重点…
「韓国」と「朝鮮」南北の言葉の使い方(R4.4.12): 荒木和博BLOG 韓国で「朝鮮」は北朝鮮をイメージさせるのであまり使わず、北朝鮮で「韓国」は原則使われません。その影響は日本へも。 5分20秒の動画です。そんな事が「荒木ら救う会」が建前とする「拉致解決」と何の関係があるのかと心底呆れます。 さて荒木も指摘していますが「李氏朝鮮」「朝鮮日報(韓国の日刊新聞)」「朝鮮総督府」「(戦前日本の)朝鮮軍」(朝鮮の場合)、「征韓論」「大韓帝国」「韓国統監府(朝鮮総督府の前身)」「(戦前日本の)韓国駐箚軍(朝鮮軍の前身)」(韓国の場合)といった言葉でわかるように「朝鮮」「韓国」という言葉にそもそもそ…
市内の老舗「柳ばし」さんに今日もまたお邪魔しまして、 頂いてきたのはこちらの“メンチカツカレー”。 肉汁たっぷり、ふわふわ・サクサク揚げたてメンチカツと 衒いのない、「昔ながらの」と言う形容詞が良く似合う 素直で朗らかな味わいのカレールーの美しき競演。 ソースで食べても、しょうが醤油で食べても美味しい 「柳ばし」さんならではのメンチカツ…… カレールーをソースにして頂けば、そりゃあもう 身も心も震えるほど美味しいに決まっているのです(微笑)。 簡単!ヘルシー!まいにちカレー 作者:小宮山雄飛 主婦と生活社 Amazon カレーライスと日本人 (講談社学術文庫) 作者:森枝卓士 講談社 Amaz…
日本のタイ料理店 日本のタイ料理店の歴史から、日本人にとってのタイ料理との付き合い、そして東南アジアとの付き合いの話を始めたい。 料理店は活字媒体などに記録が残っていないと、あとから足跡を追うのが難しい。 日本のタイ料理店の歴史はよくわからないのだが、「おそらく、ここが日本最初のタイ料理店だろう」という話は、このアジア雑語林207話(2007-12-07)に書いた。1950年代なかばに、歌舞伎座近くに「バンコック」という店があったのだ。この店が、本当に「日本最初」なのかどうか、自信がない。というのも、ある老ジャーナリストが、「叔父が戦前タイ語を学んでいて、東京のタイ料理店に通っていたという話を…
前回は日本国内の「絵本にっぽん賞」について調べてみました。前回でも触れましたが、「日本絵本大賞」は1995年から開始。選考方法等については、1978年〜1992年まで続いていた「絵本にっぽん賞」を引き継ぐ形となってます。 日本絵本賞(にっぽんえほんしょう)は、社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する、日本国内で出版された絵本に贈られる賞。「絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与する」ことが目的。1978年から1992年まで全国学校図書館協議会と読売新聞社が主催していた絵本にっぽん賞を継承するものとして、1995年から開始された。 毎年開催され、前年に日本国内で出版された…